[マンボ]
2014/10/19/[Sun]
祝・10月22日「深夜食堂3」放送開始記念!興奮長文御免!(まんぼ記)
待ちに待った「深夜食堂3」が10月22日(水)23:58分〜(KUTVテレビ高知)スタートする。2015年1月31日には、映画公開も決定した!
原作者の漫画家、安倍夜郎さんは高知県四万十市のご出身とあって、番組が始まるまでの間、ひるドラで再放送されていたり、放送直前スペシャル番組が組まれていたり、コアなファンとしてはうれしい現象が起こっている。
私がこの作品と出会ったのは、ふと深夜につけたテレビドラマがきっかけだった。そこに映し出された夜の都会の風景+鈴木常吉さんの歌う「思ひ出」+小林薫さんが豚汁を作る手元の映像とナレーション。タイトル曲が終わるまでのほんの短い時間に、すっかり心をつかまれてしまっていた。
それから、必ずドラマを見るようになり、何回目かに「ソース焼きそば」(2巻 第25夜)と出会うことになる。この作品の中に登場するのが「四万十の青のり」。ワケあって離れて暮らす父娘の心を、ぐっと近付ける名脇役として描かれていた。この作品を観たときに「この作品の原作者は、絶対高知の人や!」と確信を持った。(同時に単行本を大人買いして夢中になる)
暫くしてFBの中に、原作者の漫画家安倍夜郎さんが、高知に帰ってこられるという記事を見つけ、早速取材にうかがった。(その時の様子は季刊高知49号に掲載)。作品の中の何が好きかって…安倍さんのお人柄が、時々小林薫さん演じるマスターとリンクするような「視点」そのもの。それはもう、豚汁のように温かくていろんな感情をもたらしてくれる。りぐった味ではない。誰もがかつて食べたことのある、思い出と共に蘇る味。それが彼の描く世界なのだ。それから、盆・正月と安倍さんが故郷四万十市(中村)に帰ってこられる度に開催される原画展や、鈴木さんのライブ、漫画教室など皆勤賞で出掛けて行った。偶然同期ということもあり、友人たちとやっている「37年生まれの会 ミナの会」の幽霊部員にもなっていただいた。
映画化が決まった時「是非、東京に取材に行かせて下さい!」とお願いしていたら、ある日、本当に撮影現場に呼んでいただけるという幸運に恵まれた。
すぐさま飛行機を手配し、東京郊外の指定された場所に向かった。そこには巨大な倉庫があり、中に入るとゴールデン街が!とにかくすごいセットだった。美術監督は『テルマエ・ロマエ』 『テルマエ・ロマエII』『舟を編む』を手がけた原田満生さん。路地に置かれた鉢植えの枯れている植物から、食材やヤカンが置かれた階段踊り場風景、カウンターの中の輪ゴムまで、見事にゴールデン街の居酒屋が再現されていた。
小林薫さんもご紹介していただいたのだが、お土産に持って行った土佐清水の宗田節セットやダバダの栗焼酎の説明をさせていただいた後、すぐに撮影が再会されたので、あまりお話はできなかった。「シネマの食堂」のメンバーに頼まれたキモ入り企画「小林薫さん特集」の話も「いやぁ〜恥ずかしいよ〜」の一言で終わってしまった(笑)フードスタイリスト飯島奈美さん(『かもめ食堂』、連続テレビ小説「ごちそうさん」)が、安倍さんの横にいらっしゃって「高知のきゅうり春雨についてお聞きしてもよろしいですか?」と質問されていたり、あの独特の空気感を出す為に照明さんが何度もリハをされていたり、今思い出しても夢のような光景だった。
その後、ずっと私について下さり、いろいろ説明をして下さった
小学館の皆様に送っていただき、高円寺に。
その夜、安倍さんが連れて行って下さった、高円寺「ノラや」の宴席がまたすごかった。
ここでは、安倍さんが出された漫画+雑文集「酒の友 めしの友」(実業之日本社)と「深夜食堂」の原画展が開催されていた。
ちょうどこの店のおかみさんも、この雑文集の中で「高円寺の女」として紹介されている。次から次へと現れる人達が…なんと!深夜食堂に登場する人のモデルとなった方々!
(9巻 第119夜サイコロステーキ)の主人公ララちゃんに、
賀茂田さん!!!(そっくり!)
(1巻 第10夜ナポリタン)に登場する星さんの娘さんも!
それから それから、(12巻167夜ニシンの山椒漬け)のひとみちゃん!!!
ひとみちゃんと話をしていると、電車の中でかつらを落としてしまった人の話は実際に起こった話で、ネタになった証拠の携帯写真まで見せてくれた(笑)。
この日は、タコさんウインナーをはじめとする深夜食堂に登場するメニューが次々と登場!
中でもうれしかったのが、(9巻 第117夜きびなごのフライ)に登場する、高知の宿毛から送られてきたばかりだというきびなごのフライ!
これに、深夜食堂キャストの皆さんが「美味しい!美味しい!」と言ってかじりついて下さっている。お店のPOPまで安倍さんの手描きだったのだが、さらにうれしかったのが、ララちゃんに勧めてもらった、四万十の「ブシュカンサワー」!
カリッカリのフライに、爽やかな酢みかんの香りがよく合って、何匹でも入りそうだった。
今でもブシュカンサワーを口にする度に、
反射的にきびなごのフライが食べたくなってしまう。
安倍さんにいただいたあの夜の最高のおもてなしの味。
多分私にとって、思い出と共によみがえる、一生忘れられない味となった。
Posted by maachan at 10時01分
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